【週間TOP5】「成田エクスプレス」池袋見捨てる… こんな時勢でも東海道新幹線は強い

今週「[WTM]鉄道・旅行ニュース」で最も読まれた記事をおさらい。2022年1月9日版の週間アクセスTOP5をカウントダウンします。

東京駅の東海道・山陽新幹線発車標(39ちーちゃん/写真AC)
東京駅の東海道・山陽新幹線発車標(39ちーちゃん/写真AC)

5位: 京急「特殊割引」を縮小 空港線の価格逆転が解消へ 都営・京成線から羽田空港は値上げ

京浜急行電鉄(京急)は、京成線・都営地下鉄線方面と羽田空港各駅の相互間に適用している「空港連絡特殊割引」の割引額を見直します。

値上げ額は10円で、2022年3月12日(土)から適用されます。少々複雑な事情で発売されていた企画乗車券「羽田みらいきっぷ」はこれを機に廃止となります。品川〜羽田空港間など、京急線内のみ利用の場合の運賃は変わりありません。

京急「特殊割引」を縮小 空港線の価格逆転が解消へ 都営・京成線から羽田空港は値上げ

4位: 「成田エクスプレス」千葉停車4倍増 池袋発は消滅 JR東日本ダイヤ改正 京葉線など減便

JR東日本は2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施し、千葉・房総エリアでは特急列車・普通列車の運転体系見直し等を行います。

特急「成田エクスプレス」は千葉駅停車本数が7本から29本へと大幅に増える一方、池袋駅・大宮駅発着の設定がすべて廃止されます。前者は日暮里駅経由の京成利用が所要時間で勝り、後者は高速バスが優勢ですが、一気にゼロとは驚きました。

「成田エクスプレス」千葉停車4倍増 池袋発は消滅 JR東日本ダイヤ改正 京葉線など減便

3位: 常磐線 品川直通を増加 昼間の普通は土浦乗り換え JR東日本ダイヤ改正 特別快速を減便

JR東日本は2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施し、常磐線では特急列車および普通列車の品川駅発着列車が増加します。

普通列車の品川駅乗り入れ本数が昼間1時間あたり2本から3本へと増やされる一方、料金不要の最優等種別である「特別快速」が上下計4本へと大幅に縮小します。昼間は土浦駅を境に系統分断され、南は10両、北は5両編成が基本となるようです。

常磐線 品川直通を増加 昼間の普通は土浦乗り換え JR東日本ダイヤ改正 特別快速を減便

2位: 北海道・東北新幹線50%OFF「トクだ値スペシャル」 2月限定 東京〜新函館北斗11,610円

JR北海道とJR東日本は、北海道・東北新幹線が50%割引となるおトクなきっぷを2022年2月乗車分限定で発売します。

商品は「おトクにトクだ値スペシャル」(乗車券つき)で、「えきねっと」で乗車20日前1:50まで発売されます。JR北海道が発売している在来線6日間乗り放題の「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」と組み合わせ、鉄道旅を満喫したいところです。

北海道・東北新幹線50%OFF「トクだ値スペシャル」 2月限定 東京〜新函館北斗11,610円

1位: 東海道新幹線「のぞみ」30本速達化 3月ダイヤ改正 山陽区間「ひかり」「こだま」減便

JR東海とJR西日本は、2022年3月12日(土)に東海道・山陽新幹線でダイヤ改正を実施し、「のぞみ」の速達化などにより利便性を向上します。

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東京駅〜新大阪駅間の「のぞみ」所要時間は平均1分、最大で6分短縮されます。山陽直通「のぞみ」もダイヤの工夫により利便性が向上します。一方、山陽新幹線ローカルの「こだま」を中心に、一部で運転区間縮小や運転取り止めが行われます。

東海道新幹線「のぞみ」30本速達化 3月ダイヤ改正 山陽区間「ひかり」「こだま」減便

新型コロナウイルス感染症による利用者減の影響を受け、各社のダイヤ改正内容には減便や終電繰り上げなどが目立ちます。そんな中、JR東海から発表された東海道新幹線の改正概要にはネガティブ情報が一切含まれておらず、「前進あるのみ」を地で行く姿勢を貫いています。逆境でも踏ん張る日本の屋台骨は、鉄道にまだまだ希望があることを身を持って教えてくれている気がします。