こうなる! JR6社ダイヤ改正 新幹線はより速く 在来線は新駅開業・複線化・車両置き換え

JRグループ旅客6社は2023年3月18日(土)にダイヤ改正を実施し、新幹線では速達化や増発、在来線では新駅の開業、複線化の進行による輸送改善などが実施されます。

上越・北陸新幹線で運行しているJR東日本E7系(PhotoNetwork/写真AC)
上越・北陸新幹線で運行しているJR東日本E7系(PhotoNetwork/写真AC)

上越新幹線すべてE7系に

東海道新幹線では、毎日運転する「のぞみ」定期列車のうち計19本について、東京駅〜新大阪駅間の所要時間が3分短縮され、2時間24分ないし2時間27分で運転する列車の数が増えます。定期「のぞみ」は山陽新幹線と直通運転する列車も所要時間が短縮し、東京駅〜広島駅間では、臨時も含めてすべての「のぞみ」が4時間以内で運転します。また、東京駅の定期「のぞみ」発車間隔が最大21分から18分へと平準化されます。

運転日や曜日が限られる「のぞみ」臨時列車については、利用が多い時間帯に東海道・山陽直通列車が1時間あたり1本増設され、定期「のぞみ」を含めて最大7本運転できるダイヤとなります。また、早朝時間帯に東海道区間で臨時「のぞみ」1往復が新設され、このうち、土・月曜日を中心に運転する下り「のぞみ491号」は新横浜駅始発(6:03発、新大阪駅8:06着)です。これは、改正同日に相鉄新横浜線・東急新横浜線が開業することに合わせたもので、各沿線からの需要増を見越した設定となっています。そのほか、東海道・山陽新幹線に新型車両「N700S」が追加投入され、山陽区間の「のぞみ」でもN700Sで毎日運転する列車が事前に告知されるようになります。

上越新幹線では全列車がE7系車両に統一され、大宮駅〜新潟駅間の最高速度が240km/hから275km/hに引き上げられます。これにより、東京駅〜新潟駅間の所要時間は現行から最大7分短縮の1時間29分(最速)となり、特急「いなほ」との接続見直しで庄内方面への速達性も向上します。また、大宮駅〜高崎駅間で線路を共有する北陸新幹線でも最高速度の向上が実施され、東京〜北陸方面の所要時間が最大2分短縮します。

九州新幹線では、鹿児島中央駅を早朝に出発する山陽新幹線直通の上り「みずほ600号」について、運転時刻が繰り上げられ、約30分早く新大阪駅に到達できるようになります。博多駅を中心に運転時刻がわかりやすくパターン化され、博多駅での「のぞみ」と「つばめ」の乗り継ぎ時間も改善されます。深夜時間帯は運転時刻が見直され、博多駅から熊本駅までの最終列車が10分程度繰り上げられます(JR各社のダイヤ改正概要など詳細は下の図表を参照)。

【図表で解説】JRグループ 2023年3月18日(土)ダイヤ改正の概要

大阪駅に「うめきた」地下ホーム開業

在来線では、JR東日本の新駅として、京葉線に「幕張豊砂(まくはりとよすな)駅」(新習志野駅〜海浜幕張駅間)、田沢湖線に「前潟(まえがた)駅」(盛岡駅〜大釜駅間)がそれぞれ開業します。同社管内では、高崎線の特急列車に快適性が向上したE257系リニューアル車両が導入されるほか、東海道線特急「湘南」の増発、一部の常磐線・中央線特急の運転区間延長などが実施されます。輸送体系が大きく変わるのはJR・東武直通特急で、定期列車の運転本数が1日あたり4往復から2往復へと半減される一方、ゴールデンウィークや紅葉シーズンなど、利用が見込まれる時期には臨時列車を運転することで本数の増強が図られます。


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JR西日本は、東海道貨物線に大阪駅の一部となる「うめきたエリア」の地下ホームを新たに開業します。同線を走行する特急「はるか」「くろしお」全列車が停車し、関西空港・和歌山エリアだけでなく、京都・滋賀エリアからも大阪駅への特急列車によるアクセスが向上します。うめきた地下ホームにはおおさか東線も乗り入れを開始し、大阪駅と直結する路線ネットワークがさらに充実します。また、JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線では、有料座席サービス「Aシート」を連結する新快速電車が増備され、朝夕時間帯に座って通勤できる機会が増加します。奈良線では合計14.0kmとなる3つの区間で複線化工事が完了し、所要時間短縮や増発が行われるほか、対向列車との待ち合わせ解消により遅延時の影響も緩和されます。

JR北海道は、石北本線の特急「オホーツク」「大雪」をすべて「キハ283系」車両に統一し、札幌駅〜網走駅間の所要時間を短縮します。また、北広島駅近くに「北海道ボールパークFビレッジ」が開業することに合わせ、臨時列車を設定できるよう千歳線のダイヤが見直されます。同社はダイヤ改正後、留萌本線の石狩沼田駅〜留萌駅間が廃止となることに伴う時刻見直しを2023年4月1日(土)に行うほか、5月20日(土)には、室蘭本線への新型737系電車投入に合わせた列車体系の見直しも予定しています。

そのほか、JR東海の特急「ひだ」は、すべての定期列車が新型のハイブリッド気動車「HC85系」に統一されるほか、一部列車では停車駅の見直しが行われます。JR四国は、岡山駅で山陽新幹線と接続する快速「マリンライナー」などの運転時刻を見直し、四国と関西圏・首都圏とのアクセス改善を図ります。また、JR九州は、鹿児島本線の赤間駅に停車する特急「ソニック」を増やすほか、熊本地区では新幹線の深夜ダイヤ見直しと連動し、最終列車の時刻繰り上げを行います。

「WTM鉄道・旅行ニュース」では、JR各社のダイヤ改正について、地域ごとにさらに詳しく解説していく予定です。

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