【週間TOP5】あなたの記憶の「宮島口」は古い? 福岡近郊 昼間「快速」廃止のショック

先週「[WTM]鉄道・旅行ニュース」で最も読まれた記事をおさらい。2022年6月27日版の週間アクセスTOP5をカウントダウンします。

小倉駅に停車中のJR九州817系電車(もやお/写真AC)
小倉駅に停車中のJR九州817系電車(もやお/写真AC)

第5位: 「最も混む路線」日暮里・舎人ライナーに新車 3年間で12編成 8割が全面ロングシートに

東京都交通局は、日暮里・舎人ライナーに定員数の多い新型車両を12編成導入し、既存車両を置き換えることで朝ラッシュ時間帯の混雑緩和を目指します。

ゴムタイヤ方式の新交通システムには重量制約があります。今回導入される330形は、従来型式より車体が大幅に軽量化され、\ロングシートで乗客定員を増やしても重量の問題をクリアできるるそうです。

第4位: 回数券廃止相次ぐ JR東海・JR四国・新京成も ICカード普及で利用減少 救済サービスは?

JR東海とJR四国は、10枚分の価格で購入できる11枚つづりの普通回数乗車券について、2022年9月30日(金)をもって発売を終了すると発表しました。

新京成電鉄も8月31日(水)で普通回数券を廃止します。各社は販売数低下や経営環境の変化を理由に挙げています。各事業者で基本サービスとして提供されてきた回数券ですが、大きな転機となっています。

第3位: 広電宮島口駅が移設 7月2日始発からバス代行 景観を一新 宮島の玄関にふさわしい駅に

広島電鉄は、広電宮島口駅を現在の位置から南(海側)に約70m移設することに伴い、2022年7月2日(土)は宮島線の一部区間でバスによる代行輸送を実施します。

同日14時頃から新駅の営業が開始されます。宮島ゆきフェリー2社の桟橋を統合した「宮島口旅客ターミナル」が2020年に開業しており、近接する新駅の外観も統一感のあるデザインにまとめられました。

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第2位: 不発弾処理でJR京都線・おおさか東線が運休 7月24日 新快速は米原〜姫路間で取り止め

JR西日本は、JR京都線の吹田駅〜東淀川駅間の沿線で2022年7月24日(日)に不発弾の撤去作業が行われることに伴い、JR京都線・おおさか東線などで列車の運転を取り止めます。

正午頃から約3時間、JR京都線の高槻駅〜大阪駅間、おおさか東線の新大阪駅〜放出駅間で全列車が運休となります。新快速電車はほとんどの区間で運転取り止めとなるので、移動の際は注意が必要です。

第1位: 鹿児島本線は昼間の快速廃止 通勤時間帯も減便 JR九州ダイヤ改正 最終列車繰り上げも

JR九州は2022年9月23日(金・祝)にダイヤ改正を実施し、福岡・北九州エリアでは通勤時間帯を含む減便、昼間時間帯の運転パターン見直し、最終列車の繰り上げなどを実施します。

最大の変更点は、昼間の鹿児島本線おける快速列車の運転取り止めです。普通列車と、パターンが整理された区間快速との2本立てとなり、全体では本数減となります。朝夕ラッシュ時の減便も行われます。

深夜は運転区間の短縮などが行われ、一部の行先では最終列車の時刻が繰り上げとなります。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、博多駅の利用客数が時間帯により2〜4割程度減少しているとのことで、需要に合わせるかたちでのダイヤ見直しとなります。

まとまった需要がある福岡〜北九州間の都市間輸送ですが、西鉄高速バスの主力区間でもあり、所要時間・価格とも競合力のある快速列車を削ることでJRは事実上白旗を上げた状態です。また、限られた時間にできるだけ移動距離を稼ぎたい「青春18きっぷ」ユーザーにとっても残念なところです。この昼間快速廃止が恒久的なものにならないよう、人々が活発に移動する世の中が戻ってきてほしいなと切に願います。