京阪ホールディングスは、2000年(平成12年)から展開しているイメージキャラクター「おけいはん」の8代目として、女優の三浦理奈さんを起用したキャンペーン活動を開始しました。
2000年から続く京阪の“顔”
おけいはんは、20年以上にわたり京阪電気鉄道の沿線の魅力や最新情報を発信してきた広報キャンペーンです。「京阪のる人、おけいはん。」のキャッチコピーとともに登場した初代おけいはん「淀屋(よどや)けい子」こと水野麗奈さんに始まり、3年ごとに代替わりしながら計7名のおけいはんがテレビCMやポスターなどを彩りました。例外は2018年12月に就任した第7代おけいはん「三条けい子」(中川可菜さん)で、新型コロナウイルス感染症の影響で十分なプロモーションができなかったこともあり、任期が4年間に延長されています。
三浦さんは滋賀県出身で現在18歳。2016年の「ホリプロタレントスカウトキャラバン」で審査員特別賞を受賞して芸能界デビューを果たし、ドラマや映画、舞台などで幅広く活躍しています。三浦さんが演じる新・おけいはんは、京阪沿線の街の名にちなみ「枚方(ひらかた)けい子」と命名されました。キャンペーンを通じてグルメ、レジャー、ショッピングなど、京阪沿線ならではの多様な魅力を“枚方けい子ならではの視点”で発信していくとのことです。
2022年12月21日(水)に特設Webサイトが公開され、京阪各駅や電車内では、沿線社寺の初詣へのお出かけを促すポスターやデジタルサイネージの展開が始まっています。また、おけいはん史上初めての試みとして、12月22日(木)〜2023年1月3日(火)の間、各列車の車内アナウンスでは三浦さんによる枚方けい子の就任挨拶(録音)が放送されます(三浦理奈さんのプロフィールなど詳細は下の図表を参照)。
再開発で生まれ変わる“枚方”
今回の8代目おけいはんは、キャンペーンワードとして「継ぐおけいはん」が制定されました。京阪によると、「コロナ禍による人流の停滞等で変容した時代、地域そして人を再び力強くつなぎ、次代へとバトンタッチする」という思いを込め、京阪沿線の歴史、今、未来を“継いでいく”ことを表したとのことです。
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現在、展開中の「登場編」のポスターには、初代おけいはんの淀屋けい子が枚方けい子とともに登場し、時代を超えて続くキャンペーンであることが表現されています。今後は、京阪沿線の各所に受け継がれてきた歴史をさまざまな形で継ぎ、つないでいる人に焦点を当てながら、大阪・関西万博が開催される2025年に向けて「時代・地域・人をつなぐ」ことを目指すとしています。
おけいはんの冠名となった枚方市は、京都と大阪の中心に位置し、京街道の宿場が置かれ交通の要衝として栄えた街です。市の中心部のある枚方市駅は京阪本線と交野線の接続駅で、京橋駅、淀屋橋駅に次ぐ京阪第3位の乗降者数を有しています。1993年(平成5年)に連続立体交差事業による高架化工事が完成し、2003年(平成15年)からは同駅に特急列車が終日停車するようになりました。
現在は2025年度中の完了を目標に、枚方市駅周辺の再開発事業が進められています。京阪グループは、駅と商業施設、オフィス、ホテル、賃貸タワーレジデンスを一体化した複合施設を主体となって建築しており、2024年夏頃に完成する予定です。