2位: JR東日本「ロック・イン・ジャパン」に臨時列車 主催者「混雑避けるため車で来場を」
国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)で日本最大の野外ロック・イベント「ROCK IN JAPAN FESTIVAL(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル) 2021」が2年ぶりに開催されます。JR東日本は開催日の5日間、最寄りの勝田駅を発着する特急「ときわ」など臨時列車を増発します。主催者は観客数を例年の半分にするなど開催スタイルを大きく変更し、十分な駐車場を用意してマイカーによる分散来場を呼びかけるなど、感染症対策に余念がありません。コロナ前の世の中を少しずつ取り戻すために、参加者とともに知恵を絞ってイベントを成功させたいという思いは否定されるべきものではありません。
1位: 芸備線は「上下分離」視野か 検討参加申し入れ JR西日本が新見市・庄原市など自治体に
JR西日本は芸備線の一部区間について、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」に基づく地域公共交通計画を関係自治体とともに作成していく考えを表明しました。検討対象とするのは、芸備線のうち岡山県新見市と広島県庄原市にまたがる区間で、両市および岡山県、広島県に対して検討の申し入れを行いました。
JR西日本は、各自治体と地域の現状や公共交通の利用状況などを互いに把握し、利用促進について話し合っていくとしています。上記の法律は、事業者が単独で維持することが難しい公共交通について、自治体が主体的かつ積極的に関与して活性化していくことを定めたものです。地域公共交通計画はそのマスタープランとなるもので、策定後は「上下分離方式」など、再生に向けた具体的手法の検討につながっていきます。いずれの方法においても、路線を維持するためには関係自治体にも相応の費用負担が求められることになるのは必至で、財政的な余裕はあるのか、存続への熱意はどうかと言った点が今後の行方を握ります。
芸備線の県境区間は路線図を見ても分かるとおり、中国地方の内陸部における横糸として、各方面との橋渡しの役目を担っています。路線ネットワーク上は欠かせない1ピースですが、日常の利用者がわずかしかいないという点で重荷になっています。地元を巻き込んで再生が果たせるのか、やはり廃止しかないのか。日本全国のローカル線のあり方にも影響してくるだけに、今後の動きに注目したいです。