奥羽本線一部は復旧まで数か月 大雨の被害甚大 花輪線・五能線・津軽線などに不通区間

JR東日本は、東北地方でのこれまでの断続的な大雨の影響によリ、奥羽本線や五能線など複数の線区で運転を見合わせ、バスによる代行輸送を行っています。

津軽線の大平駅〜津軽二股駅間で確認された大雨による盛土流出被害(画像提供: JR東日本、8月11日発表)
津軽線の大平駅〜津軽二股駅間で確認された大雨による盛土流出被害(画像提供: JR東日本、8月11日発表)

橋りょう倒壊・盛土流出など多数

磐越西線の喜多方駅〜山都駅間では、2022年8月3日(水)の大雨の影響で濁川橋りょうが倒壊する被害が発生しています。このため、喜多方駅〜野沢駅間で運転が取り止められ、バスによる代行輸送が行われています。このうち山都駅〜野沢駅間については設備確認が完了しており、8月25日(木)から1日1往復のみ、山都駅〜新津駅間の折り返し列車が設定されています。また、代行バスについても、利便性向上のため運転本数が増便されています。

米坂線も8月3日(水)の大雨に伴い鉄道設備が被災し、今泉駅〜坂町駅間でバスによる代行輸送が行われています。8月22日(月)からは利用状況に合わせて運転時刻・区間の見直しが行われていますが、バスが通行する国道113号は災害復旧工事のため片側交互通行となっている箇所があります。降雨時には通行止めとなる可能性があり、その場合は代行バスの運転が取り止めとなる場合があるとのことです。

奥羽本線では、秋田・青森県内の約20か所で土砂の流入、盛土や道床の流出などの被害が確認されています。すでに復旧されている箇所もありますが、現在も不通の鷹ノ巣駅〜大館駅間では線路設備が大きく被災しているため、運転再開まで数か月かかる見通しとされています。東能代駅(一部は鷹ノ巣駅)〜大館駅間で代行バスが運転されています。特急「つがる」は弘前駅〜青森駅間のみに運転区間が縮小されているほか、8月27日(日)に運転が計画されている全国花火競技大会「大曲の花火」に合わせた臨時列車にも一部、行先の変更が発生します(運転見合わせ区間の路線図、代行バスの概要など詳細は下の図表を参照)。

【路線図で解説】JR東日本 大雨の影響により東北・新潟エリアの一部区間で運転見合わせ

高速バスへの振替輸送も

五能線では、陸奥赤石駅〜鰺ヶ沢駅間にかかる中村川橋りょうをはじめ4か所の橋で変状が確認されています。土砂流入、道床流出も多数発生し、被害箇所は合わせて約70か所に上っています。岩館駅〜鰺ヶ沢駅間は復旧の見込みが立っておらず、当分の間は代行バス・路線バスによる振替輸送が実施されます。快速「リゾートしらかみ」についても、一部区間または全区間が運休となります。

そのほか、花輪線の鹿角花輪駅〜大館駅間も運転を見合わせており、8月22日(月)から代行バスが運転されています。代行バス以外に、秋北バス・岩手県北バスが共同運行する高速バス「みちのく号」や、秋北バスの路線バス「大館花輪線」への振替輸送も取り扱われます。

津軽線でも盛土・道床流出などの線路設備被害が大きく、蟹田駅〜三厩駅間で復旧の見込みが立っていません。8月22日(月)から同区間で代行バスが運転されているほか、青森県今別町、外ヶ浜町の一部エリアで運行しているデマンド形乗合タクシー「わんタク」への振替輸送も事前予約によリ利用できます。