(1月18日) 図表に一部誤りがありましたので、お詫びして訂正いたします。
JR東日本は2023年3月18日(土)にダイヤ改正を実施し、山梨・長野エリアでは特急列車の運転区間延長、臨時特急列車の新設、普通列車の運転間隔改善などを行います。
「E353系」3両編成の新たな特急
近年、中央本線の特急「あずさ」「かいじ」では、東京駅発着の列車が段階的に増やされています。今回のダイヤ改正では、竜王駅6:58発の「かいじ2号」と、松本駅9:10発の「あずさ16号」が運転区間延長により新宿駅行から東京駅行に変更されます。これにより、午前中に都心に到着する特急列車はすべて東京駅終着となり、新幹線など各線へのアクセスが便利になります。
篠ノ井線では、通勤に便利な臨時特急列車が新設されます。朝は塩尻駅7:37発・長野駅8:59着、夜は長野駅20:47発・松本駅21:49着で、いずれも名古屋駅〜長野駅間の特急「しなの」が運転していない時間帯を穴埋めするかたちとなります。「あずさ」などで使用しているE353系3両編成が使用されるとのことで、運転日などの詳細は決まり次第、別途知らせるとのことです。
ダイヤ改正に合わせ、「しなの」と上記の臨時特急の自由席が利用できる「篠ノ井線特急料金回数券」が新たに発売されます。長野駅〜塩尻駅間で乗車券と組み合わせて使う4枚つづりの料金券で、おねだんは2,880円です。この発売に伴い、現在発売中の「信州しなの料金回数券」(4枚つづり2,080円)は設定廃止となります(運転区間延長および新設する特急列車の運転時刻など詳細は下の図表を参照)。
長野エリアで最終列車繰り上げ
同日に実施されるしなの鉄道のダイヤ改正に伴い、信越本線の篠ノ井駅〜長野駅間では日中・夜間を中心に、同社線との直通列車計8本が運転取り止めとなります。また、JR線内の長野駅〜篠ノ井駅間に上り普通列車1本(長野駅12:10発)が増発されます。これらと同時に、篠ノ井線・信越本線の松本駅〜長野駅間では特急「しなの」を含めて日中時間帯の運転間隔がおおむね均一となり、発車時刻がわかりやすく統一されます。
また、篠ノ井線の松本駅〜塩尻駅間では、運転間隔が空いている11時台に1往復のワンマン普通列車が新設されます。中央本線の小淵沢駅〜甲府駅間では、夜間時間帯に一部上り列車の運転時刻が変更され、利用しやすい運転間隔に調整されます。併せて、今回のダイヤ改正日から大糸線の松本駅〜有明駅間では、ワンマン列車を含めて各駅ですべてのドアからの乗降を可能とする取り扱いが始まります。
長野エリアでは最終列車の時刻繰り上げも行われます。飯山線の上り飯山駅発・長野駅行最終は10分、信越本線の上り長野駅発・上田駅行最終は15分、それぞれ現行の発車時刻から繰り上がります。しなの鉄道線、北しなの線でも各方面の最終列車が繰り上げられる予定で、改正後は長野駅周辺線区の夜間の利用時に注意が必要です。