新潟から1駅 越後線の新駅設置にゴーサイン 24年度末開業へ 駅名は「上所」? 「所島」?

JR東日本が国土交通省北陸信越運輸局に申請していた、越後線の白山駅〜新潟駅間に新駅「上所(かみところ)駅(仮称)」を設置する計画が2023年4月19日(水)付で認可されたことを受け、2024年度末の開業を目指して整備を始めます。

越後線などで運行しているJR東日本E129系電車(時の記録者 Photo/写真AC)
越後線などで運行しているJR東日本E129系電車(時の記録者 Photo/写真AC)

駅建設費用は新潟市が全額負担

新駅は新潟駅から約1.5km離れた場所に計画されており、新潟県立新潟南高校やイベント施設「新潟ユニゾンプラザ」などが徒歩圏内です。かつて新潟市中央卸売市場があった跡地には、ヨーロッパの街並みを意識した新コンセプトの住宅や商業施設が整備され、居住エリアとしても注目されています。

白山駅〜新潟駅間の駅間距離は3.1kmと越後線の中では比較的長く、新駅を設置する構想は約30年前から存在していました。地域住民の署名をきっかけに2017年(平成29年)から新潟市が調査に動き出し、新駅の1日あたりの利用者数は2,300人程度との予測のもと、JRとの協議を始めました。

2022年2月7日に市とJRは駅設置に関する基本協定を結び、駅施設の整備はJR、周辺整備は新潟市が施行すること、整備費用の全額を市が負担することなどを取り決めました。

計画によると、ホームは2面2線の相対式で、長さは6両編成に対応した125mです。それぞれのホームに出入口となる駅舎が設置されるほか、3両分に相当する上屋も設けられます。無人駅としての営業が想定されており、駅舎には簡易Suica改札機と乗車駅証明発行機が備え付けられます。駅部分の工事は2023年7月頃に開始する予定です。

駅予定地には線路をくぐる既存の地下歩道がありますが、これを改築して活用し、バリアフリー対応のためエレベーターも新たに整備します。市の事業として駅前面道路の改良、駐輪場や駐車場の整備などを行う予定で、駅前広場の整備についても計画を進めています(上所駅(仮称)の位置図、設置場所イメージ、駅舎とホームのデザインパースなど詳細は下の図表を参照)。

【図表で解説】上所駅(仮称)の位置図、設置場所イメージ、駅舎とホームのデザインパース

市から3つの駅名候補…決定権はJR

注目されるのは新駅の正式駅名です。市が地域の学生・生徒や住民を対象に駅名募集を行った結果、約650件の応募がありました。そのうちの3案を上所校区コミュニティ協議会が選定し、2022年11月29日に市に名称候補の要望書として提出しています。要望された候補は「上所駅」「所島(ところじま)駅」「南高校前駅」 の3案です。

“上所”は現在の地名で、地域に広く受け入れられていること、新駅の仮称として使用されたことからすでに地域に浸透していることが選定の理由に上げられています。応募総数の約3割に“上所”の文字が含まれていたとのことです。

“所島”は、地域の歴史的背景を反映した名称として候補に挙げられました。河口にできた島の名前が起源で、開拓後にこの地域が“所島”と称されました。地名としての“上所島”は明治時代に消滅しましたが、“下所島”は現存しており、新駅の予定地は上所地区と下所島地区にまたがっています。

また、最寄りの学校名称で学生の利用が多く見込まれ、利用者にとってわかりやすいという理由で“南高校前”も候補の一つとなっています。

これらの候補案は市からの提案としてJRに届けられました。JRは市の意向を踏まえた上で駅名を検討し、2023年5月頃をめどに最終決定する方針です。

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